2023年12月15日に公開されたスタジオポノック最新作『屋根裏のラジャー』が記録的な不人気だったというニュースが流れました。
公開された週末の興行収入が7,000万ほどで、期待したよりもずっと低かったようです。
その翌週には、子供向け大人気アニメのスパイファミリーの映画が公開されるので、集客はますます困難ですよね。
そんなにひどかったんだ💦
屋根裏のラジャーは、スタジオポノックの長編第2作目になりますが、すでに、
「スタジオポノックはひどい」
という評判が立っています。
そこで今回は、
スタジオポノックがひどいと言われる理由と、
スタジオポノックは倒産の危機なのか?!
この2点について、最新作の屋根裏のラジャーの評判も交えながら、考察していきます!
ぜひ、最後までお付き合いください!
スタジオポノックがひどい理由4選!
スタジオポノックの評価に切っても切り離せないのは、「スタジオジブリ」の存在です。
実際、スタジオポノックの作品は、ジブリのパクリだとか、ジブリの良さがないとか、
「ジブリ」と比較されることが多いです。
スタジオポノックがジブリの後継会社と考えると、仕方がない部分はあります。
簡単に「スタジオポノック」が設立された経緯を紹介すると、
・2014年 スタジオジブリの宮崎駿監督が引退宣言(ジブリ解散)
・2015年 元ジブリのプロデューサーがスタジオポノックを設立
※監督やスタッフが8割以上、ジブリから移籍
スタジオポノックというのは、宮崎駿監督が作り上げてきた「ジブリ」の技術や伝統を守るために作られた会社なんですね。
スタジオポノックの設立で、世間も、ジブリの作品が失われず続いていくことに安堵を覚えました。
が!
実際、スタジオポノックに変わってからの作品は、どれも批評が多いようです。
具体的に見ていきましょう!
ひどい理由① ジェネリックジブリ
スタジオポノックの作品を「ジェネリックジブリ」と呼ぶ声があります。
「ジェネリック」とは、医薬品で主に使われる用語で、先発の医薬品の特許が切れた後に、同じ有効性成分で製造・販売されるものを指します。
「ジェネリックジブリ」とは、ジブリの技術を使って製造販売された二番煎じの作品という皮肉が込められています。
結構ひどいあだ名だね。
つまり、スタジオポノックの作品には、「新しさがない」ということでしょう。
ジブリの技術で、ジブリの作品をそのまま作っている。
別にいいような気もしますが、批判されるのは、「ジブリ」を超えられないから。
ジブリ路線で行くなら、過去のジブリ作品を超えてほしい。
ジブリとは別の路線で行くなら、ジブリから脱却してほしい。
どっちつかずな感じがあることから、「ジェネリックジブリ」と言われてしまうのでしょう。
ジブリらしさを残しつつも、別の切り口を見せてほしいですね。
ひどい理由② 監督に作りたいものがない
前作「メアリと魔女の花」の監督、米林監督には「作りたいものがない」そうです!
米林監督は、元々ジブリのアニメーターとして活躍しており、アニメーターとしての才能は一流だそうです。
が、監督として、明確にこういうものを作っていきたい!という方向性が定まっていないようです。
よく言えば柔軟性があるし、悪く言えば強みがない…かな?
後年のジブリのテーマは、「生と死」を扱っていたようです。
宮崎駿監督も80歳近くなり、より死が身近に迫ってきたことからか、テーマが深いですよね。
監督たちの人生を通した生き様や死生観、宗教観などが反映されています。
ポノックの監督やスタッフは、まだ40~50代そこそこで、「生と死」を扱うのは、かなり難しいですよね。
米林監督はお子さんもまだ小さいようです。
ポノックでどういうものが描けるか、という質問に西村プロデューサーはこう答えました。
身近に子どもがいる僕たちだからこそできる作品があるって気がつきまして。そして、2017年という時事性。僕らが生きてきたのは、人が住めなくなった土地を残し、美しい海を埋め立てる時代です。こんなものを次の世代にたくさん残してしまう。だったらせめて、もっと大事なものを子どもには贈りたい
Buzz Feedより引用
なるほど!スタジオポノックは、
子供に希望を与えられるような作品を作りたい
のだと私は解釈しましたよ!
もしかしたら、批判の原因はこのあたりかもしれませんね。
ジブリ⇒大人向け
ポノック⇒子供向け
大人からしたら、ポノックの作品は物足りなく感じてしまうのかも?
ただ、監督としての強いテーマ性が見えないような・・・
ひどい理由③ 歴代作品に批判が多い
スタジオポノックの歴代作品は、こちらです。
・2017年 メアリと魔女の花(長編第1作目)
・2018年 ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-(短編3部)
・2023年 屋根裏のラジャー(長編第2作目)
すでに公開されている過去の作品についての評価を見ていきましょう。
「メアリと魔女の花」は、スタジオポノック初の作品です。
視聴者の口コミを紹介します。
こないだ金ローでやってた「メアリと魔女の花」見たけど、途中からつまらなすぎて倍速で見たけど本当にクソつまんなかった。劇場で見なくてよかった…。
— コロ吉🍄 (@korokitty7) December 20, 2023
アリエッティもマーニー もつまんなかったけどさらにひどいね。キャラもちゃんと説明されてないまま話が始まり、本当の意味で何がなんだか。
メアリと魔女の花、つまらない訳ではないんだけど面白いかというと…こう…映画とか映像作品で最悪の評価になってしまうんだけど「普通」なんだよ…
— 景観エンドウォーカーAzura (@AzuriteMultiple) December 15, 2023
絶賛できるほど面白い訳でもなくネタに出来るくらいつまらない訳でもなく、ただ「普通」なんだ…
メアリと魔女の花…映像は綺麗だし絵がスタジオジブリなんだけど中身が無いからかつまらない…😑
— 💫🦋👑水🍮🦋💫 (@Hn5cFe) December 15, 2023
やっぱり宮崎駿ってすごい人なんだなって思う
もちろん、高評価の口コミも多くありましたが、ネガティブな評価も多く目立ちました。
詳しくはこちら↓で紹介しています。
こちらは、3つの短編「カニーニとカニーノ」「サムライエッグ」「透明人間」から構成される3部作です。
評価としては、「キャラクターが可愛い」という点での評価は高かったものの、退屈だと感じてしまった人もいるようです。
『ちいさな英雄』はオムニバスのアニメ映画。たぶん基本子供向け。『カニ』は話の内容よりも、絵のそれぞれの要素が馴染んでないのが気になって仕方が無かったw
— いさおさん (@chaito88) August 25, 2018
なぜカニの擬人化?主要キャラ以外に普通のカニの姿のヤツも居るし…とか考えるのは不毛かしら?
『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』カニは川の水表現はリアルだったが、深く設定されてそうだけどキャラに魅力感じず話は酷く退屈。玉子は現実的にアレルギーに苦しめられてる親と子供達の現実描写的でプラス勇気与えそうな脚本が好き。透明人間は(続く
— べし_酒(東京) (@besi_sake) August 25, 2018
こちらの短編で多かったのが『普通』という口コミ。
良くも悪くもなく、悪い言い方をすると『退屈』『つまらない』など。
山場や見せ場に欠ける印象かな
観客がキャラの設定になじむ前に話が終わってしまう印象です。
スタジオポノックの対象は、やはり子供なんでしょうね。
大人があれこれ考えると、?が多くなってしまうのかもしれません。
ひどい理由④ 屋根裏のラジャーが記録的不人気
屋根裏のラジャーは、公開されてすぐに大コケなどと報道されましたが、口コミを見る限り、高評価が多いように感じました。
評価としては、「面白い」「絵がキレイ」「感動する」というもの。
大コケの要因は、内容がひどいというよりは、
観客動員数が少ない!ことだと思いました。
おそらく、世間の前評判として、宣伝が足りていないことと、
スタジオポノック=ジブリの真似=つまらない
というイメージが先行してしまったのではないでしょうか。
非常にもったいないですよね💦
『屋根裏のラジャー』日本のアニメーション史の夢のかけらの落穂拾いみたいで本当に最高でした。西村義明プロデューサーの脚本がブンブン振り回す素晴らしい剛腕っぷり。イカれた最高なファンタジーはこういう剛腕が大事なんですよ。
— なーちゃわ (@na_tyawa) December 17, 2023
この前もらったトトロのピアス付けて、屋根裏のラジャー見に行ってきた✨
— ぽんず (@suimin_taran_) December 29, 2023
何かが私に刺さったみたいで、映画見てこんなに泣いたの初めてってくらいめっちゃ泣いた笑
可愛くて、優しくて、温かくて、素敵な作品でした!!!#屋根裏のラジャー pic.twitter.com/GPmaumb6Cm
まさか号泣してしまうとは。
— いとつむぎ(水蓮) (@vyom_yo) December 28, 2023
途中から涙と鼻水でえらいことになりました。両隣に誰もいなくて良かった…
子どもの冒険活劇アニメではなく、かつてイマジナリーと共に過ごしたそしてそれを忘れてしまった大人たちへ。
早く観て欲しい。宣伝が上手く響かず上映回が減るのは惜しい名作 #屋根裏のラジャー
屋根裏のラジャーで倒産の危機?!
スタジオポノックが倒産の危機に陥っているのでは?という噂があります。
実際、スタジオポノックは屋根裏のラジャー公開前に、すでに経営の危機にあったようなのです。
ラジャーは起死回生をかけた一発逆転の期待作だったとも言えます。
屋根裏のラジャーにかかる莫大な製作費
屋根裏のラジャーは、製作費が予算オーバーして苦しいスタートを切ったようです。
要因は、映画の公開が1年半遅れたこと。
本来2022年の夏公開予定だったようです。
遅れた理由は、コロナや働き方改革による作業時間の減少と、新技術の導入による作業工程の遅れが原因だったそうです。
映画は公開しなければ収益は発生しないので、その間ずっと赤字経営になってしまいますよね。
公開が、1年半遅延したということは、その間ずっと人件費が発生し続けます。
映画のクオリティを保つために、かなりのスタッフを抱えていたので、相当苦しかったようです。
スタジオノポックの作品は、手描きのアニメーションが主流でしたが、屋根裏のラジャーでは、フランスから新技術を導入したようです。
新技術を導入することで、絵の表現力がぐっと増し、キャラクターの表情に質感や奥行きが出せるようになったそう。
ただし、その分技術導入には多くの費用がかかりそうですね。
屋根裏のラジャーでも、話題性作りのために、声優に芸能人を多く起用しました。
声優さんに比べ、有名芸能人を起用すればギャラは高額になるので、その分費用がかさみます。
屋根裏のラジャーは、広告宣伝費に莫大な投資をしていると思われます。
①テレビの地上波で何度もCM放送
②auや、北海道牛乳とタイアップして連動PR
③マクドナルドやローソンストア100でコラボ商品を販売
映画の公開前に、かなりのPR宣伝をしていたようなので、相当な費用がかかっているでしょう。
屋根裏のラジャーによる赤字収支
屋根裏のラジャーの公開後3日間の週末興行収入は7,000万円でした。
各劇場は、公開直後の興行収入や観客動員数によって今後の上映回数や上映期間を決定します。
口コミを見ると、公開初日にもかかわらず、時間帯によってはガラガラの上映館も多かったよう。
残念ながら、上映は縮小方向になりそうな予感です。
予想では、最終の興行収入は4億円に満たないのでは?と言われています。
前作の「メアリと魔女の花」の興行収入が32憶9,000万だったので、比較すると…
大コケ
とい言わざるを得ないかもしれません。
製作費の回収はできるのかな💦
赤字収支になりそうな予感です。
これまでのジブリの伝統を考えると、絶対に倒産してほしくない会社ではありますが、経営はかなり厳しい気がします。
スタジオポノックがひどい理由 まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ジブリの後継会社である「スタジオポノック」がひどい!と言われている理由と、倒産の危機にあるという噂について、考察しました。
スタジオポノックは、ある種ジブリの呪いのようなものがかけられているので、世間の評価が厳しくなってしまうのも仕方がないのかもしれません。
ノポックがひどいと言われている理由は、以下の4つでした。
・ジェネリックジブリ
・監督に作りたいものがない
・歴代作品に批判が多い
・屋根裏のラジャーが記録的な不人気
倒産の危機については、かなり深刻な問題かもしれません。
というのも、屋根裏のラジャー公開前から資金繰りが厳しかったところ、屋根裏のラジャーで期待したような興行収入が見込めそうにないからです。
どうにか頑張ってほしいですね。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!